第48回ＮＨＫ杯全国高等学校放送コンテスト千葉県大会
創作ドラマ部門 あらすじ集
注:このあらすじは、本大会にエントリー時に提出されたフロッピーを元に制作しました。
＜創作ドラマラジオ部門あらすじ集＞
市原中央高等学校 『Ｈ．Ｐ．Ｍ．−擬似人間−』
【あらすじ】
そう遠くはない未来の話。科学技術はめざましい進化を遂げた。望んだものは何でも手に入る時代。しかし、人間の命を意図的にコントロールすることは、未だ禁じられていた。
生物学者で大学教授の辻将人。彼は「クローン反対派」の第一人者として、学内でもその名を知られていた。
ある日、彼はクローンに関する討論のための論文を自宅に忘れてしまい、妻の真沙美に届けてもらうよう頼むが、不幸にもその道中で妻は事故にあい、帰らぬ人となってしまう。一人娘の圭子は「父のせいで母は死んだのだ」と、やり場のない思いを父にぶつけてしまう。
もう一度妻に会いたい、娘の笑顔を見たいという思いから、彼はホログラフィによって妻を再生させる。娘も、母がよみがえったことを心から喜んでいた。
しかし突然、母としての思いやりが感じられなくなる。そして、母が人間ではないということを、思い知らされるのである。
もし、愛する人が生き返るとしたら、あなたはそれを望みますか？
拓大紅陵高等学校 『道化師』
【あらすじ】
街中でピエロと出会う主人公。ピエロはおどけて主人公に話し掛けるが、彼はそん
なピエロが嫌だった。
主人公は最近「ものの終わり」を予知できる能力を持ってしまい、それゆえこの先に起こる「世界の崩壊」を予知してしまう。そんな時、彼は再びピエロに出会う。
そのときの予知は「ピエロの死」だった。予知は的中し、世界もまた滅びる。崩壊
した世界で途方に暮れる主人公。
しかし、そこにまた何とピエロが現れる。「何故」という主人公の問いかけに「ぼ
くは君自身だから」と答えるピエロ。
彼は幼い頃、魔法を使えると言うピエロに出会っていることを思い出す。
彼は再び「信じる」という魔法を取り戻す。「笑える強さ」を持った主人公はこの
世界で新たな歴史を刻んでいく。
昭和学院高等学校 『ありがとう』
【あらすじ】
とある高校に、二人の少女「留美」と「さゆり」がいました。二人は同じ高校の２年生ですが、性格は正反対。「留美」は勉強、スポーツと何でもできて、バスケットボール部のキャプテンをしています。そのためにいつも「何でも自分が動かせる」生活に慣れてしまい、他人のことなど気に掛けることはありません。一方「さゆり」は人と話すことが苦手な引込み思案の性格で、おとなしく本を読むのが好きな少女です。周囲からも「暗い」と言われ、よくいじめられています。
そんなある日、留美が部活動を終えて帰る途中に公園で不思議な少女「ゆりか」と出会います。この出会いがきっかけとなって留美はさゆりのことを知り、自分を見つめ直し、そしていつしか二人は親友になります。そんな留美の心の成長を描いた物語です。
県立長生高等学校 『爆弾とふたり』
【あらすじ】
燈子が遺書を持って立ち入り禁止の屋上にいる時、幼なじみの恭平と再会する。
子供の頃、愛人の息子だといじめられていた恭平を守り一緒に遊んでいたのが燈子だった。恭平は屋上で父親の工場を壊す爆弾を作り、復讐するのだという。驚きながらも秘密にする約束をしてそこから去る燈子だったが、次の日再び屋上にやってきて強引に爆弾作りの手伝いを始めるようになる。
そして爆弾は完成する。恭平が爆弾と一緒に死のうとしていると知った燈子は必死に止めようとする。しかしふり始めた雨の中、ついに恭平は爆弾のスイッチを押してしまう――だが、何も起こらない。雨で壊れてしまった爆弾を前にやり場のない想いをぶつける恭平。
今まで、燈子は過去に、恭平は復讐にしがみついて生きてきた。けれど前を見れば、ふたりには未来があるのだ。
県立千葉西高等学校 『糸のゆくえ』
【あらすじ】
高校生活最後の夏、海に近い高校に通う主人公のゆりは期末テスト最終日が１８歳の誕生日でした。親友のみほから誕生日プレゼントをもらって帰ろうとしたところに、友達のときこから意外なプレゼントをもらいます。しかしこの友達は超天才女子高校生、もらったプレゼントは運命の赤い糸が見えるという眼鏡でした。運命の赤い糸で結ばれた彼氏に憧れるゆりは、「赤い糸をたどれば運命の人なんてすぐに見つかる」というときこの言葉に面白がるみほの提案で運命の人を捜すことになるが・・・。
子供から大人の境目にいるわたしたち高校生、一生で考えると一瞬で終わってしまう青年期、きっと今しかできない経験、表現、人間関係、思いでがあるはず。そんな私たちは子供であるうちに今しかできないことを見つけるのが一番大切なのではないでしょうか。
成田高等学校 『Ｔｏｇｅｔｈｅｒ』
【あらすじ】
心臓移植に成功した「たけし(主人公)」は、甲子園に出たいという夢をかなえるために高校でも野球部に入部する。ところが、最近の「たけし」は、希望に満ちた入部当時とはうらはらに、うまくいかず、試合に出ても三振ばかりしてしまう。
やる気と自信をなくし、野球に対して嫌気がさし始めた「たけし」に、ある日、初恋の相手、「なつこ」が現れる。夢を手に入れてほしいと願う「なつこ」と、野球よりも次第に「なつこ」に心が動く「たけし」。
この二人の想いの違いが、いつしか、「たけし」の夢に対する考え方を成長させていく。
＜創作ドラマテレビ部門あらすじ集＞
渋谷幕張学園幕張高等学校 『死にたい僕と死ねない彼女』
【あらすじ】
毎日のいじめに絶望を感じていた少年は自殺を決意し、学校の屋上へと向かう。ドアを開けると、そこにはなぜか見知らぬセーラー服を着た幽霊が待っていた。少年に説教をし、屋上から追い出そうとする少女の幽霊。彼女は恋人の死にショックを受け、雨の日に屋上から飛び降りたのだった。
しかし、気がつくと屋上へと舞い戻っているのだという。迎えに来てくれない恋人に、腹を立てる少女。最初は幽霊だと信じなかった少年も、彼女の悩みを真剣に聞くようになる。
少年は言う。「恋人は、君に自分の分まで生きて欲しかったんじゃないのか」と。彼女は成仏できなかった理由を初めて理解し、それと同時に天へと召されていった。そして少年もまた、明日への小さな希望を抱いて学校を後にしたのだった。
県立長生高等学校 『Ａｂｏｕｔ Ｌｏｖｅ』
【あらすじ】
コーラス部の石島マキと宮下カナは放課後の教室へお弁当箱をとりに行く。コーラス部部長も「何か気になる」と言ってついてくる。三人が教室に着くと、一人の生徒が机に突っ伏して泣いている。それは今日コーラス部を休んだ田中トモコだった。彼女は付き合っている彼に「愛がない」と言われてフラれた直後だった。その彼の態度にカナとマキは憤る。しかし部長は、愛について冷静に考えてみようと提案、それぞれの恋愛観を語ることになった。マキがカレシと別れた経緯を語る。それはマキが淡白だからだとカナが反論。部長は一方的なのは愛じゃないと語る。カナがそれを受けてふれあいに愛を感じると語るが、マキが反論。議論は白熱し、ついに部長とトモコは教室を出てしまう。トモコを追いかけてゆくと、彼女はあっさり彼とよりを戻してしまった。そのころ、部長は重い荷物を抱えたお婆さんを助ける。無償の努力が感謝に変わったとき、部長は愛を感じた。
県立鎌ヶ谷高等学校 『スイマ染髪』
【あらすじ】
すずめの鳴き声とともに着がえをしているヨコタニ。しかし、いつもとは何かが違う。
学校に行く途中、幼なじみのスギハラに会う。いつもと違うヨコタニに驚く。教室に入るとクラスの皆も驚く。なんとヨコタニは髪を染めていた。当然待っていたのは先生の呼び出し。説教を受けて職員室から出てくるヨコタニ。髪を染めたのには理由があった。
スギハラの家の電話が鳴る。それはヨコタニからで相談ごとがあるため公園に来てとのこと。公園についたスギハラ。ヨコタニの相談ごととは、友達を作るために髪を染めたのに、失敗だったとのこと。スギハラはそんなヨコタニを励ましアドバイスをする。そのおかげで立ち直ったヨコタニ。
翌日、ヨコタニはクラスメートに自ら話しかける。話がはずみ、友達の良さを感じたヨコタニ。その事をヨコタニはスギハラに伝える。そして、二人は一緒に帰っていく。
成田高等学校 『をとめ〜心』
【あらすじ】
新学年の春、二人の仲の良い乙女がいた。
二人は年頃のせいもあり、恋愛というものに大変興味が湧いていた。しかも、
前のクラスでの男運が無かったこともプラスになり、新しいクラスへの希望で
満ちあふれていた。
しかし、四方八方を見回せど、女ばかりであった。二人で文句を言っていると、ある男が教室のドアを開けた。二人は、その男を見るなり、「かっこいい〜!!」、で一目惚れ。しかし、同時に二人は友人からライバルへ。二人がいがみ合う中、一人の女子がやって来た。この「他人の恋愛合戦大好き人間」に背中を押され、二人の戦いの幕は上がった。
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